楽天岸孝之投手(34)が26日、仙台市内の球団事務所で4年契約最終年となる来季の契約更改交渉を行い、現状維持の年俸3億円でサインした。

西武からFAで加入し3年目の今季は、則本昂のけがもあり開幕投手を務めたが、左太もも裏の違和感を訴え5回途中で緊急降板。体調不良による離脱も重なり、自己最少の15試合登板、3勝5敗、防御率3・56にとどまった。

「早いもので4年契約をしていただいて3年が終わって来年が最終年。今年はすみませんでした、本当に何もできない年だったので、来年最後の年は優勝できるようにしっかり準備をして貢献できるようにしたい、という話はしました」と苦しいシーズンを振り返った。体調不良の原因ともなったへんとうの手術を12月中に受けることも明かし「先発でやっている以上やりたい気持ちはある」と2年連続での開幕投手へ意欲を示した。

来季の目標として色紙に「優勝」と記し、「東北のみなさんに喜んでもらいたいという思いでこの3年間頑張りましたけど、達成することができなかったので、来年こそはちゃんと1年間元気で何事もなくチームに貢献して、優勝できたらなと思います」と誓った。

11月の国際大会プレミア12では、侍ジャパンの一員として世界一を経験。「国際大会は初めてだったのでいい経験をさせてもらった。大して何もできなかったけど、ジャパンのメンバーで1つになって優勝できたことがうれしかった」と喜びをかみしめた。

来年の東京五輪への士気も高まり「すごく出てみたい気持ちも強くなった。まずは(侍ジャパンに)選ばれるような成績を残したい」と意気込んだ。(金額は推定)