広島会沢がセ界ナンバーワン捕手の座に固めた。球団捕手最長、最多タイとなる3年連続3度目の受賞となった。

捕手として若い投手陣をリードし、打撃では勝負強さを発揮した。捕手として見てきた「嫌な打者」にまた1歩近づいた。「走者がいるときにつなぐ打者とか走者をかえす打者がすごく嫌だった。そういう打者にと考えていた」。初の規定打席到達で打率2割7分7厘をマーク。得点圏打率3割5分1厘はリーグトップだ。5番でも15試合に出場するなど、強打の捕手として存在感は際立つ。「走者がいる状況で打てたことは自分自身、自信にしたいし、誇りを持っていいと思っている」。壇上ではV逸に悔しさをにじませながらも、受賞に胸を張った。

今オフも護摩行で精神力を鍛える。「来年は悔しさをもって臨みたい」。早くも来季へ闘志を燃やしている。