巨人原辰徳監督が、6月に加入したルビー・デラロサ投手(30)を来季の抑えとして起用する構想を明かした。

シーズン後半、クローザーに定着し8セーブを挙げ、胴上げ投手となった。本人は先発転向を希望しているが、指揮官は「リリーバーで役割を持っているのは彼くらい」と説明。160キロオーバーの直球で押し、三振を奪える右腕に守護神を託す構えだ。

安定感十分のマシソンが退団。ゲーム終盤の勝ちパターン確立は、リーグ連覇、日本一奪回への最重要課題だ。来季のセットアッパー候補としては、最速103マイル(約165・8キロ)を誇る米大リーグ、ホワイトソックスのチアゴ・ビエイラ投手(26)をリストアップ。獲得に向け本格調査している。剛腕の助っ人2枚に中川、田口の左腕がかみ合えば、強力なブルペンを構成できる。

◆球速メモ 日本プロ野球では大谷(日本ハム)が16年CSのソフトバンク戦で出した165キロが最速。大リーグでは左腕チャプマンがレッズ時代の11年4月18日、シンシナティでのパイレーツ戦で球場表示106マイル(約171キロ)をマークしたが、大リーグ統一採用の測定器ではないため非公認。動作解析システム「スタットキャスト」が導入された15年以降の現行システムでは、16年チャプマン(ヤンキース)と18年ヒックス(カージナルス)が出した105・1マイル(約169キロ)が最速。