手作りジムで、コロナ禍を乗り切る。38歳の楽天藤田一也内野手が17日、京都府内での自主トレを公開。「若さに刺激を受けて、もう1回自分の体、プレーを見つめ直せている」と同僚で2年目の小深田、黒川、4年目の山崎剛らとともに体の使い方の理解に重点を置き、調整に励む。

工夫でしのぐ。10日から拠点を置く同地は14日から緊急事態宣言が発出。密を避けるため、ジムの使用を控えた。代わりに屋根付きの屋外駐車場の一角を借り、各自で器具を持参。ベンチプレス、ダンベル、メディシンボールなどに加え「TRX」と呼ばれる、ゴムチューブの先につり輪状のハンドルがある器具も自重トレーニング用に使用。「みんなでお金を出して持ってきてもらいました。不自由なくやれている」と感染防止との両立に努める。

昨季は代打、守備固めで55試合に出場。守備の名手として、自らの手で白球をさばき続け、今季でプロ17年目を迎える。「数字の目標は1つもない。1年でも長く現役でできることを目標に、残り少ない現役生活でもう1度優勝したい」と自身も貢献した13年以来のリーグ優勝、日本一を見据えた。【桑原幹久】