巨人が宮崎キャンプでメインスタジアムとして使用するサンマリンスタジアムのチケット売り場が8日、巨人キャンプを取材するメディアに向けたPCR検査会場となった。

9時半の練習開始前に検査を終わらせようと、ソーシャルディスタンスを確保しながらの行列ができた。新型コロナ禍で迎えた初めての春季キャンプは、徹底した感染予防対策が施されている。

最大の対策は初の「無観客」でのキャンプ実施だろう。選手にとって大きな力となる、観客の姿が見えない。スタンドからファンの声が聞こえない。原辰徳監督はキャンプイン前日にファンへのメッセージを求められると、表情を引き締めて語った。「キャンプというのはファンの皆様に(試合の)真剣勝負の中で、いかにプロらしい良いプレーを見せられるか、そのための時間ですから。そこの部分(無観客)は超越して、しっかりとキャンプをやっていきたい」。3月26日に開幕するペナントレースで最高の姿を見せるため、無観客の寂しさは胸の奥底にしまいこみ、キャンプインを迎えていた。

この日に行われる今キャンプ初の紅白戦も、無観客で行われる。練習前、原監督は「声を出さず心で叫ぼう」と、1軍の選手たちに訴えかけた。沖縄・那覇での2次キャンプ行きをかけた宮崎での紅白戦は、計3試合を予定している。今季初実戦で、若い選手たちのどんな心の叫びが聞こえるのか。今年のキャンプは、スタンドからグラウンドに耳を傾けるのも重要な取材活動になる。【浜本卓也】