ヤクルトは3月31日、西田明央捕手(28)と20代男性スタッフが、新型コロナウイルス陽性判定を受けたと発表した。

30日にチーム外関係者1人の感染が判明し、監督、コーチ、選手、スタッフの合計62人にPCR検査を実施していた。西田とスタッフはともに無症状で自宅隔離中。陽性判定から48時間以内の行動履歴を検証した結果、ともに自宅から球場、球場から宿泊ホテル以外に外出や外食はない。

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ヤクルトに激震が走った。新型コロナの陽性判定を受けた西田は30日のDeNA戦(横浜)で8番捕手で先発し、フル出場。普段と変わらずプレーを続けていた。「NPB新型コロナウイルス感染予防ガイドライン」と「感染拡大防止特例2021」に従い、NPBと専門家と検討し、活動は予定通り継続していく。

球団独自の措置として、濃厚接触者が特定されるまで、スアレス、山野、山田、西浦、内川、青木を自宅待機とした。選手たちは横浜スタジアムに到着していたが、車内で待機。球場入りせず、そのまま帰宅した。スアレス、西田、山田、西浦、内川、青木の6選手については出場選手登録を抹消。主力が一気に抜け、前日のスタメンから野手5人の入れ替えを強いられた。31日夜には、青木、内川が濃厚接触者に認定。4月13日まで自宅待機が決まった。スアレス、山田、西浦は、特例2021により、本来の10日を待たずに再昇格が可能。4月1日からチームに合流する。予告先発に挙げられた山野も予定通り登板する。

代替選手として、嶋、長岡、武岡、松本友が選手登録。午後1時から鎌ケ谷で日本ハムとのイースタン・リーグ公式戦があり、試合後急きょ横浜へ移動した。午後5時45分開始の1軍試合には間に合わず、試合途中の合流となった。

1月には村上が感染。ともに練習していた、青木、西浦、宮本、塩見、中山が濃厚接触者に認定され、隔離期間を経験した。開幕直前の23日に実施したPCR検査では、球団スタッフ3人が、陽性判明。24日に監督、コーチ、選手を含めた球団関係者に再度PCR検査を実施し、新たに1人が陽性判定を受けていた。これで合計7人目の感染。2年連続の最下位から巻き返しを図るチームにとって、緊急事態となった。

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