新人新記録更新! 広島ドラフト1位の栗林良吏投手(24)がデビューから14試合連続無失点とし、ソフトバンク甲斐野が19年にマークした13試合連続を上回り、2リーグ制後の新人最多記録を更新した。タイ記録となった前日3日に続き、同点の9回に登板。1死から梶谷の二塁打で得点圏に走者を背負うも、坂本、丸の巨人中軸を打ち取った。

新人ながら開幕から守護神を任され、開幕2戦目の3月27日の中日戦で球団では03年永川以来18年ぶりのプロ初登板初セーブを記録した。試合前時点で、13試合に登板し、打者43人に対して被安打はわずか2本。リーグトップタイ8セーブをマークする。最速154キロの直球と切れ味鋭いフォークを武器に、19奪三振。奪三振率は13・15を残す。

5連敗中と苦しむチームの中、前日3日は1点ビハインドの9回にも登板した。初の劣勢の展開でも3者凡退で連続無失点を継続。新人記録に並んだ。「負けている試合だったので、そういう記録とかも気にせず、本当にチームの勝利のためにマウンドに上がることができました。ゼロに抑えていることはいいことだと思う。継続して、勝ち試合もそうですし、ビハインドの時でもチームに勢いづけられるピッチングをしていければいいと思います」と話していた。守護神ながら状況問わず、マウンドに上がる姿勢を貫く。広島の9回には“ミスターゼロ”の称号を手にした黄金新人がいる。【前原淳】

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