日本ハム浅間大基外野手(24)が、7年目で自身初の4安打をマークした。8日、「日本生命セ・パ交流戦」の1回裏、負傷した五十幡亮汰外野手(22)に代わって緊急出場。1回の第1打席から計4打席4安打1打点の固め打ちで、リードオフマンが抜けた穴を埋めた。チームは敗れ、首位とのゲーム差は今季最大の10・5に開いた。

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「緊急出場」のち「4安打」の大仕事を果たした。1回、浅間に急きょ出番が回ってきた。「1番中堅」でスタメンの五十幡が負傷交代。「(五十幡が)近本さんの打球を追っているときに(見ていた)上田さん(外野守備コーチ)が『おかしいな』となったので(浅間に)行けっとなった」と冷静に振り返った。ネクスト・バッタースボックスで入念にスイング後、さっそうと打席に向かった。

リードオフマンが抜けた穴を埋めた。第1打席に右前打を放つと、勢いは止まらない。3回の第2打席、5回の第3打席に右前打。積極性を生かし、安打を重ねた。1点を追う6回2死一、三塁ではフルカウントまで粘り、岩貞の直球146キロを中前へはじき返した。「ここで打ったらカッコイイと思った」と笑い「ここで打てたらいける。グッと集中力を高めた」と気合を込めた。

敗戦の中、存在感を放った。4打席連続安打を含む5打数4安打1打点。プロ7年目で1試合最多安打をマークした。「球がよく見えていた。1打席目の安打が大きかった」と言う。「打ち続けるしかない。今日みたいにコンスタントに安打や長打を」と力にした。

命運を分けたのは9回。抑えの杉浦が、痛恨の勝ち越しを許した。その裏、2死からの反撃も届かず接戦を落とした。首位とのゲーム差は今季最大「10・5」に開いた。栗山監督は「追いついたあと、しっかり勝ちきらないといけない」と声のトーンを落とした。交流戦最後の6連戦初戦、悔しさを糧に仕切り直す。【田中彩友美】

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