球宴のホームランダービー出場選手が13日、発表され、阪神ドラフト1位佐藤輝明内野手(22)が選出された。セ・パ4人ずつが選ばれる中でルーキーが異例の選出を果たした。セ・リーグからは他にヤクルト村上宗隆内野手(21)と山田哲人内野手(28)、巨人岡本和真内野手(25)、パ・リーグからはソフトバンク柳田悠岐外野手(32)、オリックス杉本裕太郎外野手(30)と吉田正尚外野手(27)、ロッテ・マーティン外野手(33)が出場。組み合わせは14日午後2時15分からの抽選会で決まる。

新人初となるセ・リーグ最多43万5605票を獲得したファン投票に続く快挙。「選んでいただいたからには、打てるように一生懸命バットを振りたい。しっかり優勝できるように、期待に応えられるように頑張っていきたいと思います」と力を込めた。

実は、球宴のホームランダービーは、テレビでもあまり見たことがないという。「見るのと実際とは全然違うと思うので、雰囲気とかも楽しみたいと思います」。舞台は交流戦でもアーチをかけたメットライフドーム(16日)と楽天生命パーク(17日)。「しっかり相性がいいっていうところを見せられるように頑張ります」と気合十分だ。

この日はひと足先に、メジャーでホームランダービーが行われた。「いや~、もう、ちょっと見ましたけど、格が違いますね。飛距離とか」とエンゼルス大谷ら世界最高峰のパワーヒッターの打撃に驚いたようす。メジャーリーガーみたいな本塁打を見せたいか、と問われると「そうですね。ちょっとでも近づけるようにバッティングをしたいと思います」と誓った。

佐藤輝はここまでリーグ4位の20本塁打。ルーキー史上5人目の球宴アーチに期待がかかる。また、ホームランダービーで優勝をかっさらい、さらにオールスターMVPとなれば、16年大谷(日本ハム)以来の“2冠”。夢の祭典は試合前から目が離せない。