全ウの「3番DH」で先発した阪神小野寺暖外野手(23)が、反撃の一打を放った。

2点を追う8回2死二塁。全イの楽天藤井に2ストライクと追い込まれたところから、外の緩いカーブを捉え、中前に抜ける適時打を放った。「チーム最年長ということで後輩がチャンスで回してくれたので、0点で終わるわけにはいかないと思って必死に食らいついていきました」。テレビ中継のインタビューでは、ユーモアも交えて返答。6回にも右前打を放っており、初のフレッシュオールスターでマルチ安打と存在感を見せた。

小野寺は19年育成ドラフト1位で入団し、今年4月に念願の支配下登録。現在は、ウエスタン・リーグ3位の打率2割9分8厘をマーク。3度の1軍昇格も経験し、着実に経験を積んでいる。「早く1軍でみなさんの前でたくさんの笑顔を見せ、たくさんファンの方を笑顔にできるように頑張ります」とあらためて約束した。