阪神佐藤輝が、近大のレジェンドのメダル獲得を願った。

東京オリンピック(五輪)で注目したい選手に、アーチェリーで12年ロンドン五輪男子個人銀メダリストの古川高晴(36=近大職員)を挙げた。

「近大の野球部とアーチェリーの練習場は隣。実際にお話をさせていただいたこともありますし、応援しています」。年齢は離れているが、同じ奈良・生駒市の近大敷地内で技に磨きをかけてきた古川は、佐藤輝にとっては身近なレジェンドだ。

古川は23日、男子個人に出場する。大舞台で神経を集中させ70メートル先の的に矢を当てる姿は、投手の厳しい攻めの中、甘い球を逃さず仕留めようとする佐藤輝にとっても大きな刺激となるはずだ。04年アテネから5大会連続で日の丸を背負う息の長さは、これからプロ野球を背負っていく佐藤輝のお手本とも言える。

野球もWBCやプレミア12などの国際大会で世界一を目指す機会は多い。今回の五輪代表にも梅野らチームメートが選ばれている。佐藤輝は「代表に選ばれて野球をやってみたいという気持ちは強くなりました」と近い将来の侍入りを望んだ。「そのために自分のやるべきことを継続して行い、結果を出していけるように頑張りたい」。いつ呼ばれてもいいように、数字も技術もさらに高いところを目指す。【石橋隆雄】

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