ノースアジア大明桜(秋田)風間球打(きゅうた)投手は、ソフトバンクが1位で指名し、交渉権が確定した。

「世代最速の男」が、18歳の誕生日を迎えたこの日にプロへの挑戦権を得た。2年夏に最速150キロをたたき出したが、その名前を全国にとどろかせたのは今夏。秋田大会準々決勝の秋田戦で当時の自己最速を一気に4キロ更新する157キロをマークした。完封で甲子園出場を決めた決勝の秋田南戦では9回まで球威は衰えず、150キロ台を22球と連発。視察に訪れたスカウト陣に強烈なインパクトを残した。

今夏甲子園2試合で先発し、計15回を4失点18奪三振でまとめた。2回戦の明徳義塾(高知)戦では150キロ台を14球投じ、大会最速の152キロをマーク。チームは16強進出を逃したが、試合後に「上の舞台でやりたいです」とプロ志望を明言していた。

183センチの長身から投げ下ろす角度のある直球が最大の武器だが、カーブやフォークを軸に変化球でかわす投球にも自信を持っている。

4人兄弟の三男で、長男球道(きゅうどう)さん、次男球星(きゅうせい)さん、四男球志良(きゅうしろう)さんと兄弟全員の名前に「球」の1文字が入る。野球一家で育った「申し子」がプロの舞台でも衝撃を与える。

2003年(平15)10月11日、山梨・甲州市出身、183センチ、81キロ、右投げ左打ち。

▽ソフトバンク工藤監督 日本球界を代表する投手になって、1年でも長く野球をやり、野球ファンにすばらしい姿を見せてほしい。