ドラフトで西武ライオンズに1位指名された西日本工大の最速150キロ左腕、隅田知一郎(ちひろ、4年=波佐見)が14日、西日本工大で渡辺久信球団GM(56)、飯田光男球団本部長(55)らの指名あいさつを受け、即戦力として1年目から先発ローテーション入りすることを誓った。

来年の目標を問われ「1年目からローテーションで1年間投げ抜くことが目標。できれば10勝はしたい」。将来的には「日本を代表する、日の丸を背負い投げられる投手になりたい」と言い、日本代表としての活躍も誓った。

隅田の大学ラスト登板となった3日の九州地区大学野球北部大会最終戦を視察していた渡辺GM。投げる姿を直に見て「私の中では今年はこの子という感じだった」と好印象を抱いたという。そして公言通り、4球団競合の末引き当てた。

この日のあいさつの中でも、隅田に対して球団からは「即戦力として考えている」という高評価が与えられた。渡辺GMは獲得理由について「うちは左投手不足が1つのポイントなのでドラフト1位で隅田投手を指名した。高い確率でローテーションに入ってくるんじゃないか」と期待する。

西武投手陣の中では「社会人の練習会でお世話になった浜屋(将太)投手から教わり、お世話してもらいたいです」と、鹿児島県出身左腕に“弟子入り”を希望する。対戦したい打者については「オリックス吉田正尚選手と対戦したい。左投手を苦にせず三振も少ない。戦うなら1本もヒットを打たせないようぶつかりたい」と意気込んだ。

球団からは辻監督の直筆サイン入り色紙と、辻監督が「新たな夢のスタートです」と書いたドラフトの当たりくじをプレゼントされ、新たにスタートラインに気持ちを引き締めた。【菊川光一】