東京ガス(東京都)・山口太輔監督(44)が、敵将へのリスペクトを口にした。

試合後、ホンダ熊本(大津町)・渡辺正健監督(52)と言葉を交わした。「しんどかったです」と伝えると、「ぜひ、またどこかで試合をしよう」と言葉をかけられたという。4点リードの9回、猛攻を受け、1点差まで迫られた。一打同点、逆転のピンチを逃げ切った。

山口監督は場内インタビューで「耐えて、耐えて、粘って勝てた。ホンダ熊本さんの攻撃に敬意を表したい」と話した。真意を問われ、こう答えた。「都市対抗決勝の舞台まで勝ち上がった同士。最後の最後まで諦めない姿勢、選手全員がたたみかける圧力、なかなか出せるものじゃありません。負けてもおかしくないと思いました。そういうチームを作り上げた渡辺監督への敬意です」。

再戦を誓い合った山口監督は「私も渡辺監督とホンダ熊本のチームが好きになりました。やっていて『またやりたい』というチームがあります。その1つでした」と熱戦を振り返った。