西武ドラフト1位の隅田知一郎投手(22=西日本工大)は初のキャンプを終えて充実感をにじませた。20日、宮崎・南郷でのキャンプを打ち上げた。「毎日が初めての経験ばかりでした。技術うんぬんよりも、グラウンドに出る前の心構えなど、プロ意識というものが芽生えたことが一番の収穫だと感じています」と振り返った。この日はインターバル走などで汗を流した。

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キャンプを通じて、順調にメニューを消化できた。チームにもなじめた。ただプロ1年目。思わぬことを指摘されたことも。17日の紅白戦では、プロ用に作ってもらったグラブが「2色なので、試合では使えないよ」と審判から“禁止”と教えられた。該当のグラブは外面が鮮やかなブルーで、捕球面が濃いネービー。そこがグラブに関する規定に触れてしまったとみられる。新しいグラブを作ってもらっており、「開幕までには届きます」という。まさかの事態もあったが、まったく気にしない。

これからは実戦期間に突入する。辻監督の先発ローテーション構想の中にも名を連ねる。ドラフト4球団競合の左腕は「このキャンプの成果は、練習試合やオープン戦、公式戦で結果を残して初めて分かるものだと思います。対外試合でしっかり結果を残したいです」と語った。