日本ハムの“神の手”走塁練習に「潜入」した。21日、沖縄・名護キャンプで実施された新メニューは新庄剛志監督(50)が発案。三塁走者がゴロなどで本塁生還を狙う想定で、ホームベースの捕手側の角には目印としてテニスボールが置かれた。選手はスライディングと本塁タッチを繰り返し、ユニホームは泥だらけ。その狙いを探った。
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三塁側ベンチ前に、白線が引かれた。置かれたホームベースの先には、目印として黄色いテニスボール。選手は捕手がいることを想定し、かいくぐるようにスライディングを繰り返して、指の先でテニスボールに触れた。稲田内野守備走塁コーチは「コリジョンルールもあって(捕手の)ブロック方法も変わってきている」と狙いを明かした。
本塁クロスプレーで激しい接触を禁ずるコリジョンルールも今季で導入7年目。走者としては捕手のタッチをしっかりと避けて、いかに生還できるか。通常あまり行われない練習だが、反復していなければ、試合でとっさに繰り出すことは難しいプレーだ。
発案者は新庄BIGBOSS。同コーチは「ボスが昔の自分のプレーと照らし合わせながら、『こういうのどう?』と。左手から(入って)右手へというのも現役時代やられていた」。現役時代の経験を元に、練習メニュー化を指示。テニスボールを置くのは紺田外野守備走塁コーチのアイデアで、触れたり払うようにする技術を意識させた。
取り組んだ石井は「角も何個かある。いろんな角を触れるように。(これまでの)試合でも、もう少し(捕手を)避けられたと感じていた部分もあったので実戦で出せるようにやっていきたい」と話した。BIGBOSSは就任会見で「ヒットを打たなくても点は取れる。こんなやり方があるんだというのを、発信したい」と話していたが、その要素が詰まった“神の手”スライディング練習だった。【木下大輔】
◆これまでのBIGBOSS流練習 2日は野手に低く強い送球を意識付けするために、フラフープを使った送球練習を実施。打撃練習では最速145キロのバーチャル打撃マシンで阪神藤浪の映像を使用しながら、スピードボールへの慣れを促した。投手にはブルペン投球前に捕手をベース上に座らせて投げるショートピッチングを導入し、制球を意識付け。練習試合の守備では走者がいなくても、外野フライを捕球後はバックホームの中継プレーを試合の中で練習。全体的に実戦で必要なプレーを常に意識させた練習を取り組ませている。



