西武山川穂高内野手(30)が“お尻弾”でチーム初アーチを放った。2点を追う7回。無死一塁でカウント2-2から左中間席最深部へ同点2ランを放った。

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外角高めへ逃げるソフトバンク田浦のツーシーム。お尻を乗っけた右足を軸に、バットやや先端部分に当て、大飛球でスタンドイン。「キャンプでやっているお尻を引き続きやったので、とりあえずそれに結果がついてきたのがうれしかったです」とお尻を強調した。

打席に入ると右足をグイッと土に食い込ませ、軸足をお尻にはめる。少しだけ、飛び出た右臀部(でんぶ)がなじむ場所を、春季キャンプで探り続けてきただけに、本塁打はうれしい結果。左足を上げても軸はぶれず、頭も突っ込まない。外角を捉えられたことが何よりの証しでもある。「具体的なルーティンができているので、これからも結果が良くても悪くても、続けていきたいです」と語った。

師匠として背中を見せつける1発でもあった。一塁ベースをまわる際には、オフに自主トレを行う師弟関係の一塁リチャードのお手本となり「にらんでやりました」とニヤリ。今季初めてダイヤモンドを1周すると、その勢いのままどすこいパフォーマンスを披露した。昨季途中から封印していたお家芸だが「どすこいはこれだけ浸透していますし、ファンのみなさんも待っていると思うので、これからどんどん続けていきたい」と解禁宣言。最下位から再出発を図るチームにとって、4番の1発が何よりも勢いづかせる。【栗田成芳】