阪神が大山悠輔内野手(27)の逆転20号2ラン、佐藤輝明内野手(23)の7月初となる15号2ランなどで6点を奪い快勝した。この勝利で3球団目となる通算5500勝。矢野燿大監督(53)にとっても通算250勝となった。デビュー戦となった新外国人アデルリン・ロドリゲス内野手(30=パドレス3A)は7回に代打で右中間へ2点適時二塁打。矢野監督は23日はスタメンで起用する考えを明かした。試合後の一問一答は以下の通り。
◇ ◇ ◇
◆(テレビ)
-先発の青柳はどう見たか
「すごくいいっていう感じではないなと思っていましたけど。ちょっと途中、球数増えたんでね。その中でも粘ってくれる、結果的に勝ちを付けるような投球をしてくれたんで。本当に頼もしく思っています」
-6回でスパッと代えた意図は
「浜地もこの前、広島でやられましたしね、なるべく早い段階でリベンジさせてあげたいなというのもありますし。あの回、次行っても球数増えるような感じになるかなというところで代えました」
-青柳の前半戦での11勝をどう見るか
「開幕ね、ちょっと出遅れたんですけどね、それを完全に取り返すような、本当に先発投手陣を引っ張っていってくれる、投げるときもそうですけど、ベンチにいるときも声を出してね。やる先発投手ってそんなにたくさんいる選手じゃないんで。そういうところでは本当に、投げるときもベンチに帰ってきてからもチームを引っ張ってくれていますね」
-打つ方では大山、佐藤輝の本塁打が大きかった
「(大山)悠輔も3ボールで一発で仕留めたホームランボールでしたし。まあ(佐藤)テルも同じような状況で。なかなか最近、本塁打が出てなかったですけど、いい本塁打が出て本人もちょっと、ほっとしたんじゃないですかね」
-新外国人のロドリゲスが適時打デビュー
「すごく落ち着いてボールを見極めながら、状況も考えながら、中身もしっかりした打撃だった。後半のラッキーボーイ的存在というか、ウチが上がっていくための存在になってくれればいいなと、そういう感じの良いスタートだったと思います」
-今後の起用法は
「明日(23日)はスタメンで行こうかなと思っています」
-前半戦は残り2試合で借金2
「5割でターンできるチャンスを今日全員でつくれたんで。そういうところではあと2試合勝って、5割でターンというのはもちろん、全員の目標としてやっていきますし。今日も子どもたち、野球少年が結構来ていたんで、悠輔や輝の豪快なホームランを見せることができた。明日はまた違うスピードのある野球とか、もちろん、明日もまた打ってくれたらうれしいんですけど、みなさんに喜んでもらえるようなそういう試合をしていきます」
(囲み)
-青柳は相手の粘ったりバントの構えをしたりにも動じない
「別にそれをされたからってね、動じるところはもうないと思うし。自分のやることに集中してやれれば結果は付いてくるという自信を持って投げられてると思うんで。相手どうのこうのというのはもちろん勝負の中であるけど、自分とどう向き合うかっていうか、そういうところに来てると思います」
-浜地には何か声をかけたのか
「経験の浅い投手なので、そんなにずっと抑えることももちろんそれはいいことだけど、やっぱりうまくいかないことも含めた中から成長していったり経験つんでまた同じような場面でどうしていくかっていうのを学んでいくとこだと思うんで。そういうところでは負けたからダメっていうより、負けた中からやっぱり自分で気づいて成長して行ってくれればいいんでね。そういうところでは今日気持ちがすごく向かっていってたし、リベンジというかできた形になったんで浜地も落ち着くと思うし、またワンステップ上がれた登板だったのかなと思います」
-佐藤輝のホームランは、左バッターでバックスクリーンの左側へ。あそこまで飛ばせるというのは
「でもね、別にビックリするような感じではないし、テルがしっかり捉えればあれぐらい飛ぶっていうのはビックリすることではないと思うんで。なかなかああいう当たりが本人の中で出てなかったんで。まあ、練習でもちょっと良くなってきたと思うんで。後半も、こっから悠輔とね、2人でどんどんホームラン打ってくれたらいいよ」
-チームは節目の5500勝。伝統ある球団
「まあ、まあ、それはね。節目に監督やらせてもらってありがたいし、チームが全員でそうやってやった1個1個の積み重ねでしか、そういう5500っていう記録の数字って届いていかないんで。たくさんの先輩とそして伝統ある球団で野球をやれているっていう証だと思う。1個1個積み重ねていきたい」
-監督自身も250勝の節目
「ああそうなんや。それは全然頭になかったけど(笑い)。どっちにしろ後半ね、残り3つのなかで今日勝つっていうことはすごく大きな意味のある試合だと思う。そういうところでは先制された中でもこうやっていい形で初戦を取れたっていうことは、あと2つに望みが、はずみが付いてくると思うので。明日、もう1回全員でいって何とか2つ取って5割でっていうのは強くみんなで思える試合にしてくれた。それがうれしいです」
-四死球が点につながった。山本や梅野の四球は
「もちろん、安打で出ることも素晴らしいことだけど、カウント3ー2になったらベンチで『このカウント、このカウント』って。打撃コーチとかみんな声を出して、この1球の意味を意識高くやってくれている。チーム内で、そこの価値を意識高くやってくれている。ソロホームランは1点しか入らないんで。そういうところでは価値ある四球だと思います」
▼球団通算5500勝=阪神 22日のDeNA14回戦(甲子園)に勝利して達成。初勝利は36年4月29日の金鯱戦(甲子園)で、通算成績は5500勝5159敗337分け。5500勝到達は巨人、ソフトバンクに次いで3球団目。
◆球団初勝利 阪神の記念すべき創立第1戦は1936年(昭11)4月29日の「第1回日本職業野球リーグ戦 甲子園大会」。名古屋金鯱軍(消滅)を相手に、3-0の快勝を果たした。投げては初代ミスター・タイガースこと藤村富美男が、被安打1の完封勝利。打っては2打点と、元祖二刀流の大活躍だった。初代主将の松木謙治郎、球界きっての豪傑景浦将ら、そうそうたる面々がラインアップに名を連ねた。