明大は宗山塁内野手(2年=広陵)の2ランで逆転し、接戦を制した。

今秋最終カードを2連勝で勝ち点を4に伸ばし、勝率の差で首位に立った。最終週の早慶戦で早大が勝ち点を挙げると、明大の春秋連覇となる。

1-2で迎えた8回無死一塁、宗山は甘く入った138キロを完璧に捉えて右中間スタンドへ運んだ。リーグ戦通算61安打となる今秋4号の逆転2ラン。表情を崩さずにダイヤモンドを回った。第3打席までは無安打で「それまでふがいない打撃だったので、チャンスで回ってきて何とかしようと思った。ちょっと詰まったけど、ライトの頭を越えてくれと思った」と振り返った。

先発は1年生左腕の久野悠斗投手(報徳学園)が、安定した投球で5回1/3を2失点。4人の継投で、立大打線を抑えた。リーグ最終戦を終え、中日ドラフト2位指名の村松開人主将(4年)は「試合に勝つことだけを考えていた。いつも通りを心がけて、勝ちにつながって良かった。ふがいない4年生で、下級生が多く活躍してくれた。来年以降に期待したい」と後輩に感謝した。

優勝の可能性を残し、田中武宏監督(61)は「天皇杯をつかむ権利を残したので、それに向けてスタートを切る。引き続き、そういう思いでやります」と話した。