近大が14安打9得点で同大に快勝。今季初めて勝ち点を手にした。

今季初スタメンの7番金子勝星(しょうせい)外野手(4年=創志学園)が長打に小技も絡めて、“勝ち星”獲得に貢献した。まずは2回。1死二塁から同大の今秋ドラフト候補・真野凜風(りんか)投手(4年=天理)から右中間へ適時三塁打を放って追加点を挙げる。4回にはセーフティーバントが内野安打となり、その後押し出し四球で生還。5回にもセーフティーバントで内野安打と相手を揺さぶった。

そして最後は6-2の7回2死一、二塁、左翼越えの2点二塁打。リードを6点に広げる一打でベンチに向かってガッツポーズも繰り出した。50メートル5秒9の俊足を生かして代走要員としての出場が多かったが、相手投手を考えて打席で粘れる選手としてスタメン起用。「結果を気にせず、思い切っていこうと思った。4安打にはびっくり。長打も2本出て、ついていた」と笑みがこぼれた。

父親が野球好きで字画も良かったため、「勝星」という名前がつけられた。4安打3打点3得点と大暴れで名前通りに勝ち星に大きく貢献。「名前をつけてくれた親に感謝です。今日はいい1日でした」と充実感たっぷりだ。

春季リーグ2連覇を目指す戦いは立命大に2連敗発進。近大の2節目となる今節では同大から勝ち点を奪って勝ち点1とした。金子は「チーム状況はだんだん上がってきている。このチームは4回生のチームだと思っている。4回生が引っ張って頑張っていきたい」と先を見据えた。