もがき苦しんだ分だけ、格別な勝利の味だった。DeNA三浦大輔監督(50)は言った。「長かったですね…」。連敗を9で止め、7月19日ヤクルト戦(神宮)以来となる後半戦初勝利。勝利の握手が、ファンの声援がいつも以上に力強かった。

帰ってきたオースティンが救世主になった。脳振とう特例での抹消から復帰2戦目。3点を追う1回1死一、二塁に同点の16号3ラン。さらに1点を追う6回先頭でも特大17号ソロ。2度の同点弾で「今シーズン一番の手応えでした」と救った。4番に続くように7回2死一、二塁、佐野が中前へ決勝適時打を放ち、一走・牧も積極走塁で悪送球の間に本塁を陥れた。佐野が、牧が、オースティンが、チーム全員が叫んだ。

泥沼の9連敗。三浦監督は日々打線をてこ入れしてもがいた。ナインも同じ。牧は「気分を変えて」とこの日からオールドスタイルに変更。度会は走塁ミスの翌日に特別走塁練習で見つめ直した。ナインは連日続く猛暑に体力を奪われながらも、スタッフが氷や水を用意してサポート。前日2日にはベンチに塩がまかれて清められた。

一丸でトンネルを抜け「過去は変えられない。選手たちもしんどかったと思いますけど、誰1人諦めなかったからこその勝利だったと思います」と指揮官。自力V消滅危機で踏みとどまった。過去は変えられずとも、この1勝から明るい未来を作り上げていく。【小早川宗一郎】

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