<ソフトバンク3-2日本ハム>◇4日◇みずほペイペイドーム
日本ハム宮西尚生投手(39)の恩人の1人がオリックス厚沢投手コーチだ。入団当初の投手コーチで、1年目の春季キャンプでサイドスローへの転向を勧めてくれたことが、北の鉄腕伝説の始まり。同コーチは愛情を込めて言う。「“変態”。そうじゃなきゃ、あの尋常じゃない数字は達成できない」。
その“変態”ぶりが発揮されたのが14年のCS。「あいつは骨折していても投げたから。度肝を抜かれた」。投球時の軸足側の左すねを疲労骨折しながら、CS3試合に投げて無失点だった。どんな状況でも力を発揮できる理由がある。「宮西は調整登板をしたことが1回もない。春先の紅白戦でも。日本シリーズのマウンドでやらないことは、絶対にどこのマウンドでもやらないというポリシーを持っていた」と振り返る。
そして、同コーチは「あいつは生涯で100リットルぐらい肘から水を抜いてんじゃない? そこまでしても投げるのはプロ中のプロだよ」とたたえた。この日の試合後。宮西の左肘には、ばんそうこうが貼られていた。「(次カードの)仙台に向けて注射を打ってきました。たまたま今日はチームドクターが来ていたんで。やっぱ、水がたまるんでね」と明かした北の鉄腕の“変態”ぶりは、まだまだ続きそうだ。【日本ハム担当=木下大輔】



