阪神佐藤輝明内野手(25)がプロ4年目で初の3試合連続アーチをかけた。1-1同点の3回に神宮の右翼席中段まで飛ばす特大の9号2ラン。2試合連続猛打賞であのイチローらに並ぶ8試合連続マルチ安打も決めた。11試合連続得点もバース&金本に並ぶ球団最多と記録ずくめ。9連戦初戦は今季4度目のサヨナラ負けで首位広島とのゲーム差は2・5に広がったが、勢いの止まらない4番の完全復活は頼もしい限りだ。
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神宮の夜空に高々と“花火”を打ち上げた。佐藤輝はジッと打球の行方を見つめた。スタンドインを確信し走り始める。白球は右翼ポールの内側を通過し、スタンド中段まで飛んだ。自身4年目で初の3試合連続本塁打は完璧だった。「打った瞬間も良い感覚。しっかり自分のスイングができました」と自画自賛だ。
1-1で迎えた3回2死三塁。先発ヤフーレの142キロカットボールを強振。9号2ランで新人から4年連続2桁弾に王手をかけた。自身でホームを踏み、バース、金本知憲に並ぶ球団最長の11試合連続得点もマーク。虎の歴代最強左打者たちに堂々と肩を並べた。
初回1死一、三塁ではヤフーレの低めチェンジアップを拾う、技ありの先制左前適時打。こちらもプロ最長の14試合連続安打。本塁打と合わせて8試合連続の1試合複数安打はセ・リーグ4位タイとなった。これはオリックス時代のイチローにも並ぶNPB8位の好打者ぶりだ。絶好調の4番が追いついた記録は、スーパースターのものばかり。岡田監督も「おう、ええ感じで打ってる、そら」と状態の良さを認めた。
神宮は「原点の地」だ。プロ1年目の21年、3月27日の開幕2戦目で田口からプロ初本塁打を放った。ヒーローインタビューで初々しく「新人の佐藤輝明です! よろしくお願いします」と自己紹介した日から3年4カ月。神宮では今季球場別最多3本目のアーチを描き、5回には中前打で今季5度目、自身初となる2試合連続の猛打賞も決めた。東都の虎党の大歓声を力に変えた。
9回に守護神岩崎が村上に打たれ、9連戦の初戦はサヨナラ負け。首位広島とのゲーム差が2・5に広がる悔しい敗戦となった。だが、5月に2割9厘で2軍降格した打率をセ8位の2割8分2厘まで急上昇させている佐藤輝の猛打は頼もしい限り。「もちろん勝ちたかったです。また切り替えて試合に集中します」と前を向いた。4番が打って打って打ちまくる。【中野椋】
▼渡辺(8回1死一塁で代打登場し、詰まりながらも右翼線に二塁打)「無理に引っ張ろうとせず、逆方向に打とうとした結果。詰まってもいいところに飛んでくれました」



