首位カープにまた1人、頼もしい戦力が加わった。今季1軍初登板の広島森翔平投手(26)が5回を3安打1失点(自責0)と好投し、プロ3年目で阪神から初星。新井監督も「期待通り。ナイスピッチング」と手放しで喜ぶ快投だった。

「ピンチでしっかり最少失点でいけた。野手のみなさんが早めに点を取ってくれて、勢いをもらっていい投球につながったと思う」。試合後の森はまず、援護への感謝を口にした。

今季初登板を翌日に控えた8日、大瀬良が「ついに(出番が)来たね。明日、頑張れよ」と連絡をくれた。試合が始まれば、打線が阪神村上を序盤から攻略。矢野や小園にファウルで粘られ、5回4失点(自責3)と苦しんだ村上に対し、森は4回2死まで無安打投球。5回に中野の適時二塁打で1点を失うも、昨年のセ・リーグMVP右腕を内容、結果で圧倒し、救援陣に勝利のバトンを託した。

プロ2年目の昨年は4勝を挙げ、今年は春季キャンプ終盤まで1軍の先発枠を争った。最終的にアドゥワや黒原に競り負け、1軍枠を勝ち取れず。「悔しい気持ちはあったんですけど、そこをなにくそと思って。毎日準備するだけだった。強い気持ちを持ってやってました」と上昇を目指す思考こそが支えだった。はい上がろうとする姿を見ていた新井監督は「去年、後半、自信を付けてくれて彼も今年春先からとずっと思ってやっていた。こうして我慢してファームで投げて状態を上げてくれてね」と、努力を結果につなげたことを喜んだ。頼もしい戦力の参戦で、敗れた巨人とのゲーム差を2に広げた。【堀まどか】

◆森翔平(もり・しょうへい)1998年(平10)1月1日生まれ、鳥取県出身。鳥取商から関大に進み、4年時には明治神宮大会で準優勝。三菱重工神戸・高砂(現三菱重工West)を経て、21年ドラフト2位で広島に入団。1年目の22年は9月7日中日戦(バンテリンドーム)のプロ初先発で初勝利。昨季は10試合に先発し4勝を挙げ、この日で通算6勝目(2敗)。177センチ、82キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸は1800万円。

▼広島秋山(阪神先発の村上攻略とダメ押しにつながる3安打)「3本いい形で点にも結びついたので、いい仕事したかなとは思います」

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