巨人菅野智之投手(34)が両リーグ単独トップの11勝目を挙げた。
8回1/3を9安打1失点の好投。9回1死から3連打による1失点で7月28日DeNA戦以来の完封こそ逃すも、4連勝を飾った。「勝ちは先発ピッチャーにとって一番うれしい。チームが勝つということなので」と最後まで投げ切れなかった悔しさも交じりつつ、心地よい疲労に浸った。
9イニングとも先頭打者を封じ、リズムに乗った。「あまり調子は良くなかった」という中で、多彩な球種を駆使。勝負どころではフォークがさえた。2回1死一、二塁、7回1死一塁と、ともにフォークで併殺。「人さし指だけ縫い目にかける」と握りを改良し、落差とキレが増した。
バンテリンドームでの今季最終戦だった。通算で14勝3敗、防御率1・50。セ5球団の敵地で勝利数、防御率ともに最も数字がいい。外野が広いだけに、走者一塁時は右中間、左中間へ長打を防ぐことを特に意識する。またも好相性ぶりを発揮し、「いいイメージがある。好きな球場の1つ」とかみしめた。今季の中日戦は4戦4勝となった。
1歳上の中日大野とは22年9月25日以来、2年ぶりの投げ合いだった。エースとして一時代を築いたベテラン2人。ともに故障に苦しんだ昨季、焼き肉を食べながら「また投げ合いましょう」と約束した。「特別な感情はあった。ロースコアでいいゲームができた」といつも以上に格別な白星だった。4勝だった昨オフに掲げた目標は「15勝&最多勝」。現実味を帯びてきた。【上田悠太】
▼菅野がハーラー単独トップに立つ11勝目。今季の菅野はホームの東京ドームで3勝2敗、防御率2・97に対し、ビジターは11試合に登板して8勝0敗、防御率1・35と、敵地ではまだ負けていない。52年のフランチャイズ制以降、巨人投手のビジター8連勝は52年別所、69年高橋一、01年入来、02、03年上原に次いで5人、6度目の球団タイ記録となり、今回のように開幕からビジターで無傷の8連勝は69年高橋一、01年入来に次いで3人目。



