元近鉄、ヤクルトで投手として活躍した井本隆(いもと・たかし)氏が、21日午後11時18分、膵臓(すいぞう)がんのため千葉・松戸市内の病院で死去していたことが23日、分かった。64歳。24日午前8時から、松戸市五香1の1の21の「セレモニーホール江戸川会館」で近親者によるお別れの会を開く。喪主は篠原実子(しのはら・じつこ)さん。

 井本氏は高知県出身。伊野商、鐘淵化学を経て72年ドラフト3位で近鉄入団。右の本格派エースとして79年から2年連続15勝をマーク。近鉄のリーグ連覇に貢献した。79年日本シリーズ敢闘賞。83年に鈴木康二朗、柳原隆弘との交換トレードでヤクルト移籍した。84年限りで引退。

 近年は松戸ポニーリーグ総監督も務め、少年野球指導にあたっていた。現役通算12年、320登板、81勝75敗8セーブ、防御率4・08。