日本ハム中田翔内野手(22)が28日、札幌市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、今季年俸の2・5倍にあたる4500万円(金額は推定)でサインした。契約更改後の記者会見では、納得顔で久々の“中田節”も飛び出した。報道陣に金額を聞かれた中田は「1億円ですね…フフッ」と、やんちゃな笑顔。「何も考えないで言っちゃったけど、最終的にはそれくらい期待される選手になりたいと思いますね」と未来図を描いた。

 今季は目まいによる体調不良で1試合欠場したものの143試合に出場。プロ4年目で1軍定着を果たしただけでなく、18本塁打、91打点といずれもチームトップの成績を残し、話題性だけでなく実力でもチームの“顔”に成長した。秋季練習を通して来季は「がに股すり足打法」で1年間を通す決意も固まり「走り込みを増やしたりして、粘り強い下半身を作りたい」と課題も明確だ。

 自身最大のアップ率にも、浮かれないのが成長の証し。「この1年が自信になったので、はつらつとしたプレーでファンを喜ばせられたら」。未来の1億円プレーヤーを夢見て、オフも休んでいる暇はない。【中島宙恵】