日本相撲協会による今年初の試みをいくつか紹介する。両国国技館には、2つの新しいスペースができた。1つは授乳室だ。これまでは相撲診療所に設けられたが、より観客席に近い場所にできた。入り口には女性スタッフが在駐している。もう1つは、無料写真撮影場所。相撲にちなんだフレーム付きの写真を撮ることができ、それを2次元コードで読み取れば携帯電話に保存できる。協会関係者は「家族や外国人、シニアの方など幅広い層の人が来てくれます。ほほ笑ましいです」と、ほおを緩める。

 3月の春場所でも、新しい試みをいくつか検討中だという。その1つが、赤ちゃん抱っこ撮影付きチケットの販売。東京やその他地方場所では、おなじみの大人気チケット。ただし春場所は、スペースが確保できずに断念してきた。しかし「大阪場所担当の親方衆とも話して、多くの子どもや家族の思い出に残って欲しいという話が出た」と、会場近くの建物を借りるなどして実施するという。

 昨年末から角界は、相次ぐ不祥事に揺れている。それでも本場所に足を運んでくれる観客のために、相撲協会なりの恩返しだ。【佐々木隆史】