現役関取最軽量94キロで新十両の西14枚目炎鵬(23=宮城野)が180キロの徳勝龍に押し倒された。左への変化は見きられた。突き押しで体を起こされ、潜れなかった。「(考えたことが)空振りでした」。負け越しは決定済みで幕下陥落は確実の中での10敗目。今場所の十両の平均体重は156・3キロ。重さの壁を痛感している。

 炎鵬の兄弟子、平幕の石浦が言う。「友哉(炎鵬の本名)にはいろんなアドバイスがあると思う。『今のままでいい』とか『もっと太れ』とか。僕は太る努力をして欲しい。きっと違う世界が見えるので」。自分も小兵。13年初場所の初土俵時は96キロで、116キロの今も幕内最軽量だ。かつて無理に120キロにし、前に落ちる負けが続いた。やって初めて分かること。そこを知ってほしいという。

 炎鵬は十両を肌で知り、思うことがある。あと何キロ必要か。「10キロ。110キロあればそれに越したことはない。でも(せめて)105キロあれば、もっと相撲になる」。100キロ未満力士の新十両は01年初場所の小緑(99キロ)以来だったが、きっと身も心も大きくなって、十両に戻ってくる。【加藤裕一】