ボクシングWBA世界バンタム級王者井上尚弥(25=大橋)が24日、約1週間の米視察から帰国した。18日に渡米し、20日に米オーランドでワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)準決勝の相手が決まるIBF世界同級王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)の初防衛戦を視察。指名挑戦者となる同級3位ジェイソン・マロニー(オーストラリア)に判定勝ちし、準決勝進出を決めたロドリゲスとリング上で対峙(たいじ)し、健闘を誓い合った。
井上は「試合時のロドリゲス選手の体格、試合のまんまの格好を肌で感じることができた。背も少し高いし、リーチもそこそこあった。得たものは大きかった」と収穫を口にした。
ロドリゲスがマロニー戦途中で左拳を痛めたこともあり、防衛しながらも王者の失速の印象が強かった。「試合直後は拳を痛めていたことを知らなかった」と振り返る井上は「テクニック的にも負ける気はない。ハラハラした試合ができると思います」と胸を躍らせた。視察に同行した所属ジムの大橋秀行会長は「強いところも弱いところもみえた。右のカウンターのうまさ、強さも両方ありますね」と警戒した。
大橋会長によれば、ロドリゲスとの準決勝は来春、米国開催が濃厚となる。オーランドからラスベガス経由で帰国した井上は、ボクシングの聖地となるMGMグランドに宿泊したという。「初めてのラスベガスでしたが、雰囲気と迫力があり、ここで人気を上げていきたいと思いました」とも口にしていた。

