ドーム大会連載、20年最初は内藤哲也(37)が登場。4日にIWGPインターコンチネンタル(IC)王者ジェイ・ホワイト(27)に挑戦し、勝てば翌5日のメインでIWGPヘビー級王者と史上初の2冠をかけて対決する。不利とみられる状況からの大逆転へ、自信を口にした。

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19年12月末、東京ドームの前に内藤の姿があった。「やっとピースがそろってきたかな」。ドームを見つめ、史上初2冠の青写真を描いている様子だった。10月14日の両国大会以降ノーコメントを貫き、試合も、11月27日を最後に3週間欠場。不気味な沈黙を続けていたが、12月19日の後楽園大会で復帰。「不安が解消された」と久々に口を開いた。

一体、何があったのか。

「まだ具体的には明かせないけど、5月ぐらいから体調的に不安があって、『このまま引退かな…』と不安になるぐらい、けっこう落ち込んでました」。だが、オフの間に体の不安は解消し、南の島など各地に旅に出かけ、リフレッシュ。「精神的な不安が解消されたのが大きい。全てが、うまくはまった」。決戦前の復活に成功した。

4日にIC王者ジェイを倒せば翌5日に史上初の2冠戦でメインに立てる。内藤は、その相手に現IWGPヘビー級王者オカダ・カズチカ(32)を指名する。初めてドームのメインに立った2年前に敗れたのがオカダで「東京ドームのメインイベント、最高に気持ちいいだろ? 勝つとな、もっと気持ちいいぞ!」と屈辱的な言葉を浴びていた。

「オカダの活躍は悔しい半面、うれしい部分もある。なぜなら、倒したときに返ってくるものが非常に大きいから。俺はオカダより下なんて思っていないけど、新日本=オカダの構図を一気にひっくり返せる」。不安の解消、高橋ヒロムの復帰…。ピースがそろってきたが、5日の相手がオカダなら大逆転へ、最高の舞台が整う。「2年前にやりそびれた大合唱を、今度こそ皆さまとしたいですね」。その顔は、自信に満ちあふれていた。【高場泉穂】

○…冷酷なヒールのIC王者ジェイは19年に内藤とシングル2戦し、ともに勝っている。「自分は、既にあいつの能力を超えているから、一緒に遊んでいる意識なんだ。チャンスをあげている状況が楽しい」と完全に見下した。19年は棚橋からIWGPヘビー級王座を奪取し、G1準優勝するなど大活躍。「史上まれにみる、ボクと外道さんの賢さが重なれば、誰もかなわないと思う」と2冠取りへ自信をみせた。

◆内藤哲也(ないとう・てつや)1982年(昭57)6月22日、東京都足立区生まれ。06年5月デビュー。13年8月G1クライマックスで初優勝。メキシコ遠征から戻った15年に「ロスインゴベルナブレス・デ・ハポン」を結成し、大ブレーク。16年4月にIWGPヘビー級王座初戴冠。180センチ、102キロ。得意技はデスティーノ。