米総合格闘技UFCの元ライト級王者で無敗のまま引退したハビブ・ヌルマゴメドフ氏(32=ロシア)が、ロシアサッカーリーグ3部に所属するFCレギオン・ディナモ・マハチカラと選手契約を結んだと13日(日本時間14日)、ロシアRTスポーツが報じた。クラブの公式インスタグラムにもクラブ関係者と握手するヌルマゴメドフ氏の写真が掲載された。同クラブは15年に設立されたばかりだという。

ポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド(ユベントス)とも親交が深いヌルマゴメドフ氏は今年1月、自らのインスタグラムで動画を投稿。「サッカー選手としてデビューする準備ができている。私はフリーエージェント。オファーを受け入れる準備ができている」と投稿していた。今回の報道では、いつ新チームに合流するのか、本当に戦力としてメンバー入りするのかは分かっていないとしている。

ヌルマゴメドフ氏は08年に総合格闘技デビューし、11年1月にUFCと契約。18年4月にUFCライト級王座を獲得し、同年10月のUFC229大会で、元2階級同時制覇王者コナー・マクレガー(アイルランド)を4回一本勝ちを収めた。やんちゃなマクレガーとは試合以外での「乱闘劇」も多く、両者ともに出場停止や罰金の処分を受けた過去もある。

19年9月には当時の同級暫定王者ダスティン・ポワリエ(米国)にも3回一本勝ち。20年10月に当時の同級暫定王者ジャスティン・ゲイジー(米国)を2回一本勝ちで撃破した後、29戦無敗のまま現役引退を決意。UFCデイナ・ホワイト社長らの説得にも応じず、今年3月、総合格闘技からの引退を正式表明していた。