K-1の元3階級制覇王者・武尊(31)が、復帰戦をKO勝利で飾った。

空位だったISKAのK-1ルール世界61キロ級のベルトを奪取。ISKA世界スーパーライト級(63・5キロ)王者の“ブリティッシュ・ブルドッグ”ベイリー・サグデン(25=英国)との打ち合いを制した。異国の地での決戦。ABEMA PPVで独占生中継された中、日本を代表し、世界に武尊を見せつけた。

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武尊は笑っていた。久しく笑えていなかった。どこか違和感のある笑いじわ。「最高です」とまゆが下がった。この時を待っていた。必勝を誓った復帰戦。3回に仕掛けた。調整中に魔裟斗がうなった左のミドルキックで、サグデンのボディーにダメージを蓄積させた。このラウンドに2度のダウンを奪取。最終ラウンドに、スタンディングダウンを取り、最後は鍛え上げた左のハイキックでKO勝利。欧州最強と言われ、KO負けがない男をリングに沈めた。

「ナチュラル・ボーン・クラッシャー」。気付けば、そんな風に呼ばれるようになった。生まれながらの壊し屋という異名。ただ、生まれながらの天才ではないと否定する。武尊はカリスマだから。「苦しい姿も見せるし、挫折もあったし、人間味だったり、そういうのがあるからこそ、そう言われると思う」。昨年6月19日のTHE MATCHで那須川天心に、判定負け。その直後、人目をはばからず、涙を流した。大号泣だった。それが、隠さない姿。その日以来の再起をかけた一戦。「最終戦歴が負けのままでは終われない」。完璧な姿だけではなく、不格好な部分も見せてきた。それが武尊。カリスマの帰還だった。【栗田尚樹】

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