全力でぶつかったが、王者の壁は厚かった。乃蒼ヒカリが米インディーズ団体DEFYの初代王者バートビクセンに挑戦。1度で倒れないなら2度3度と、身長差17センチもある相手に何度も立ち上がり、向かっていったが、最後は軽々と持ち上げられ、垂直落下式ブレーンバスターで無念の3カウント。「体格も違って圧倒されることが多く、悔しい」と涙ながらに語った。

元々はただのシングルマッチだったが、6月下旬にビクセンから「DEFY女子王座のベルトを懸けたい」とメッセージが届き、6度目の防衛戦が実現。ビクセンが4月に初来日した時に、タッグパートナーとして戦ったこともあり「選んでくれて感謝」と対戦を心待ちにしていた。「パートナーと思える人とタイトルマッチをすることに憧れていた」。昨年10月初代王者となってからずっとベルトを守り続けてきた強敵を追い詰めたものの、勝利には届かなかった。

試合前には「アップアップガールズ」として元気よく登場して歌い、会場を盛り上げる。アイドルレスラーとしてのかわいい一面を持ちながら、実はデスマッチが大好き。尊敬するレスラーはもちろん葛西純。5月にはソーヤー・レックと初の蛍光灯デスマッチを行い、敗れはしたものの「蛍光灯にぶつかった時に楽しいと思った。幸せだった」とまで語ったほどだった。かつてはCyberFight社長でもあるDDT高木三四郎と激闘を繰り広げたこともある。

さまざまな経験を積んだことで自信を持ってベルトに挑むことができた。久し振りのシングルベルトのチャンスは逃したが、大好きなパートナーとぶつかり合ったことで、海外、ベルトへの思いは一層強くなった乃蒼はこれからもチャレンジを続けていく。