立ち技打撃格闘技RISE(ライズ)のフライ級(-51.5キロ)王者那須川龍心(19=TEAM TEPPEN)が11日、千葉県内でメディアに練習を公開した。
龍心は「OURO presents RISEワールドシリーズ2025横浜大会」(21日、横浜BUNTAI)のメインで行われる「ISKA世界ストロー級(-51.5キロ)王座決定戦3分3回延長1回(K-1ルール)」で、ハマダ・アズマニ(24=モロッコ/ISKA世界フェザー級王者)と初の世界タイトルをかけて戦う。
龍心はこの日、3分2回の“ガチスパー”を敢行。2ラウンド目にはアズマニを想定して普段はフェザー級(-57.5キロ)で戦う選手を相手に軽快なフットワーク、キレのあるパンチを披露した。
練習後、「ガチスパー? 今日がラストのスパーリングだったんで。全然いつも通りです」と話し、「いつもより動きが良くて、良い感じに。疲労もたまってますけど、キレの具合がちょうどぴったり合って。減量をしているので、体が軽くなってくるので、そのキレが出てきたという感じです」と笑顔を見せた。
龍心はタイ・パタヤのヴェナム・トレーニング・キャンプで2週間合宿を行い帰国。8日には兄天心のボクシングの試合(判定3-0でビクトル・サンティリャンに勝利)を観戦した。「やっぱその(勝利の)たすきを受け取ったからにはつなげないといけないし、今までそうやってつなげてきたんで。あと、やっぱ今(TEAM)TEPPENがすごい良い流れで来てるんで、その流れにも乗りたいですし、っていう感じですね」と兄に続く意気込みを示した。
天心はその試合でサンティアンを相手にカエルパンチを披露。龍心は試合後に控室をたずねた時の会話を振り返り「(天心が)『遊びを入れた方がリズムが出てくるよね』みたいな感じだったので、俺もそうかなと思って(練習で)やってみたら自然と力も抜けるし。そういうのは兄弟なんで感覚は一緒なんだなっていうのはすごい感じます」と説明。「(自分も)やってみたいなと思いました。(漫画の)『はじめの一歩』が超大好きで。それのカエルパンチだ! って思ったんで。チャンスがあったらやってやろうかなと思います」と予告した。
ただ、ボクシングで勝利したばかりの天心から、ISKA世界王座決定戦へ向けてエールは送られたのか? と聞かれた龍心は「エールは特にないですけど、目の前でパンを食われました」と告白。「地元に有名なパン屋さんがあって。タイ人のトレーナーがタイに帰るお見送りの時に(天心が)『パン屋寄って帰るわ』ってパンを買ってきて。そのパンを目の前で食われて。こいつマジか! って思って。そのくらいです。エールはなかった(笑い)」と、試合が終わったばかりの天心が、減量真っただ中の自分の前でパンにかぶりついた“事件”について明かし、「パンの誘惑に負けなかったので偉いなと思いました」と自画自賛した。
タイのジムにはONEバンタム級ムエタイ暫定世界王者ナビル・アナンとヨニス・アナンの兄弟もおり、弟ヨニスとはスパーも行ったという。「2週間タイでトレーニングやってきたんですけど、そこの選手がほぼ階級上の選手なんで、そことも普通にやってきたんで、全然問題はないかなという感じです」とフィジカル面でもアズマニ戦に何の不安もないと強調。
今大会では初めてメインイベントを務めるが「やっぱ試されてるなっていうのが正直なところで。今後こいつをメインで使えるのか、使えないのかっていうのが、RISEからの試練かなって。やっぱドSだなっていうのは一貫して思ってますね。ガチですね」と、5連続KO勝利がかかり、51.5キロでは最後になるとみられる一戦へ闘志を燃やした。【千葉修宏】

