横綱大の里(25=二所ノ関)が4敗目を喫した。前頭熱海富士(23=伊勢ケ浜)との結びの一番で、取り直しの末に押し出しで敗れた。3連敗で6勝4敗。先場所は千秋楽を左肩鎖関節脱臼で休場し、冬巡業も全休した中、万全ではなくても出場を続ける大の里は、取り組み後に「しっかり集中する」と繰り返した。11日目は2敗の関脇霧島(29=音羽山)と対戦する。横綱豊昇龍は小結王鵬を上手出し投げで下し、連敗を2で止めて7勝目を挙げた。

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大の里が横綱昇進後初の3連敗、ワーストタイの4敗目を喫した。結びで過去6戦全勝だった熱海富士と対戦。しかし、勝てない。昨年九州場所に痛めた左肩の不安は隠せず、今場所3個目の金星配給となった。

取り直しの一番で土俵を割ると、大の里は両膝に手をついて、しばらく動けなかった。最初の一番は、右差しで体を預けて左肩から落ちた。軍配は熱海富士に上がったものの、協議の末に同体となる。取り直しは左を巻き替えて、もろ差しで走るも、得意だったはずの相手にうまく回り込まれた。最後は、ジャンプするような形で押し出された。本調子ではない中での2番は疲弊感を増幅させる。3連敗は、新入幕だった2年前の初場所以来の屈辱だ。

昨年11月の九州場所13日目に、左肩鎖関節を脱臼した影響か。金星を許した8日目の伯乃富士戦から、左肩の古傷の痛みが再発したように見える。翌9日目も元気なく、小結若元春に一方的に寄り切られていた。

九重審判長(元大関千代大海)は、前日までと比べれば「少しは良かった。勝てないのは心配」。ただし3日連続の配給となり「今日を、どう考えるか。腕が上がらないわけでもなさそう。どこが悪いのか分からない」と語るにとどめた。

圧倒的な馬力と左おっつけを武器に、負け越しなしで最高位に駆け上がった。八角理事長(元横綱北勝海)は「これまで挫折がなかった。体が動かない中で、いかに勝つか。本人はしんどいと思うけど、これで成長してくれる」と厳しくも温かく見守る。闘う気持ちは消えていないか、と問われ「もちろんです」と答えた大の里。25歳は苦境を乗り越えることができるか。本人は「しっかり集中する」と繰り返した。11日目は2敗の関脇霧島と対戦。「残り5日間しっかりやっていく」と切り替えるつもりだが、先行きは不透明だ。

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