[ 2014年6月15日21時22分 ]注目選手のアルゼンチン代表メッシ

 F組で優勝候補のアルゼンチンと大会初出場のボスニア・ヘルツェゴビナがリオデジャネイロで対戦する。

 歴代最多35得点を記録し、南米予選を首位通過したアルゼンチンは、マラドーナを擁した1986年メキシコ大会以来、3度目のW杯制覇を目指す。

 FWメッシやFWアグエロ、MFディマリアといった豪華な攻撃陣を誇るV候補は、直前の強化試合で2戦ともに無失点で快勝。チーム状態も上々で、W杯初戦に臨む。

 一方、欧州予選を8勝1分け1敗という好成績で突破したボスニア・ヘルツェゴビナは、今大会が初出場。FWジェコやMFピャニッチといった欧州のビッグクラブで活躍するタレントをそろえ、決勝トーナメント進出へ期待のもてるF組に入った。

 同じ旧ユーゴスラビア独立国であるクロアチアが初参戦となった1998年フランス大会で3位という好成績の再現を狙うべく、アルゼンチンとの初戦で好スタートを切りたい。

 ◆2度目の対戦

 過去の対戦成績は、昨年11月に国際親善試合で戦った1試合だけ。その試合は、アグエロの2ゴールにより、アルゼンチンが2-0で勝利した。

 ◆アルゼンチン代表◆【4-3-3】

 予想スタメン

 GK:ロメロ

 DF:サバレタ、F・フェルナンデス、ガライ、ロホ

 MF:ガゴ、マスケラーノ、ディマリア

 FW:ラベッシ、メッシ、アグエロ

 負傷者:FWイグアイン(足首)

 出場停止者:なし

 直前で足首を痛めたFWイグアインの出場が微妙、FWラベッシが代わりに先発入りする可能性もある。そのほか、FWメッシやFWアグエロ、MFディマリアといった主力が順当にスタメン入りか。また、マンチェスターCでジェコとチームメイトのDFデミチェリスをセンターバックの一角に置く可能性もある。

 ◆ボスニア・ヘルツェゴビナ代表◆【4-2-3-1】

 予想スタメン

 GK:ベゴビッチ

 DF:ムイジャ、スニッチ、スパヒッチ、コラシナッツ

 MF:ピャニッチ、ベシッチ

 MF:ハイロビッチ、ミシモビッチ、ルリッチ

 FW:ジェコ

 負傷者:なし

 出場停止者:なし

 軽傷と伝えられているMFサリホビッチ以外に主だった負傷者はおらず、ベストメンバーで初戦を迎えることができる。システムは、欧州予選で用いていた中盤がダイヤモンド型の「4-4-2」ではなく、ジェコを1トップに据えた「4-2-3-1」で臨むことが濃厚。より攻守のバランスを意識した布陣でアルゼンチンに挑む。

 ★注目選手

 ◆FWリオネル・メッシ(アルゼンチン)

 W杯制覇を渇望するメッシの初戦におけるパフォーマンスに、全世界が注目している。大会前のシーズンはスペインリーグで28得点を挙げたものの、覇気のないプレーにバルセロナサポーターからの批判が集中。バロンドール受賞者にとって悔しい1年となった。そして今回、母国を頂点に導く重責を背負い、世界を驚愕させたパフォーマンスを披露することが期待される。ボスニア・ヘルツェゴビナの守備は縦に速い攻撃に脆さを見せる一面があるため、メッシにとって好都合の相手だ。

 ◆GKアスミル・ベゴビッチ(ボスニア・ヘルツェゴビナ)

 アルゼンチンとの初戦でキーマンとなるのは、エースのジェコや中盤の要であるピャニッチよりも、プレミアリーグ屈指のGKベゴビッチかもしれない。大会屈指の攻撃陣を擁するアルゼンチンからは、試合を通して幾度もシュートを浴びせられる可能性が高い。それらのピンチをベゴビッチが凌ぐことができれば、ボスニア・ヘルツェゴビナにも勝機は十分にある。ボスニア・ヘルツェゴビナとしては、ベゴビッチの活躍により失点を抑え、訪れたチャンスをジェコが確実に仕留める展開に持ち込みたい。【超ワールドサッカー】