日向坂46松田好花(26)が、約8年半のアイドル人生に終止符を打つ。1月29日のTOYOTA ARENA TOKYOでの卒業セレモニーでは大粒の涙を流した。2月末でグループからの卒業を控える中、自身の歩みを振り返り、今見えている景色、グループへの思いを飾らない言葉で語り尽くした。【寺本吏輝】
★思い残すこと全くない
アイドル人生を振り返って「本当にすごく楽しかったです。思い残すことが全くないと言っていいくらい、全てを出せたと思います」と笑顔を見せた。
涙であふれた卒業セレモニーではセットリストにもこだわった。「君は0から1になれ」で開幕、ラストに自身が作詞した「涙目の太陽」をパフォーマンス。「作詞は0から1を作ることでもあると思って、次に進むという意味で、曲の始めと終わりにぴったりだなと思いました」。作詞には初挑戦で「自分にもメンバーにも響く歌詞にしたい」と、経験と伝えたいことを織り交ぜた。「『ひとりでもひとりじゃない。そう思えたから強くなれた』という歌詞が一番のこだわりです。活動を通して、この考え方がパワーになっていました」とあふれる思いを宿した。
各期生とのパートでは、「音楽の力を借りて、私の思いを伝えるブロックにしたいと思いました」と楽曲を選択。「普段はメンバーに踏み込んだお話、仕事に対する姿勢などを改まって話す勇気もなかったので…。自分の中で、それぞれの期生への思いと向き合って楽曲を選びました」。ステージ中に流れたVTRと合わせ、ファンの心もメンバーの心も震わせた。
★「何でも屋さん!」
五期生の大野愛実(18)に「頼んだよ!」と力強く語りかける場面も。卒業セレモニーでは自身がセンターに立ったが、本来「涙目の太陽」でセンターを務めるのは大野。「大野は、先輩の私たちでさえもついていきたいって思わせてくれる子で、楽しみしかないです」と表現する期待のルーキーに「この曲を頼んだよっていう意味で言いました」と託した。
気がつけば先輩が全員卒業し、自身の卒業で同期の二期生は2人に。変化を続けるグループだが「(けやき坂46からの)改名があり、メンバーも加入し、変化したこともありますが、信念はずっと同じです」ときっぱり。「メンバー皆で手を取り合って進むし、どんな夢もファンの方と一緒にかなえてきたという実感があるので」と話す姿には、グループとファンへの厚い信頼が見えた。
大野をはじめ、頼もしい後輩たちには「のびのびと活動してほしい。こうなりたいと思ったらそれを発信して強い気持ちで臨んだら、より皆さんがついていきたいと思えるグループになると思います」と改めてメッセージを送った。
「自分はどこまでいけるんだろう」と好奇心に突き動かされて応募したオーディションをきっかけに、さまざまな世界を見た。自身にとって「アイドル松田好花」とは。「何でも屋さん!」と迷わず答えた。
「初めはライブで歌って踊るところから始まって、いつしかラジオパーソナリティー、(番組企画で)放送作家、最後は作詞。マルチにいろんなことを経験させてもらいました」と感謝があふれた。
★今後も芸能活動に注力
卒業後には既に舞台「はがきの王様」への出演が発表され、今後も芸能活動に注力する。「活動していく中で、何を深めていきたいかを徐々に考えていけたらと思います。いただいたお仕事の期待に応えられるように、いろんな自分を見つけるために、たくさん挑戦したいです。何でも屋さん、継続します」と笑顔が光った。
「皆さんからいただいたパワーを胸に、エンジンを乗せて進んでいきます。大変だなと思うことがあっても、日向坂46で活動した日々や卒業セレモニーを思い出せば頑張れます。引き続き、日向坂46も松田好花も見守ってくださるとうれしいです」
大好きな日向坂46から1歩、力強く踏み出す時だ。
◆松田好花(まつだ・このか)1999年(平11)4月27日、京都府生まれ。17年8月、けやき坂46(ひらがなけやき=現日向坂46)に二期生として加入。愛称「このちゃん」など。身長157.5センチ。血液型A。








