貫地谷しほり(31)の主演映画「望郷」(湊かなえ原作、菊地健雄監督)が16日公開され、都内で舞台あいさつが行われた。

 原作の舞台となった瀬戸内海の因島で全編ロケが行われ、貫地谷も「光がとっても美しかった」と魅入られた様子だった。もっとも島に溶け込んだのが共演の大東駿介(31)で、ロケ地となったレモン農家とすっかり飲み仲間に。大東は「実は撮影後の飲み会で助監督と大げんかになったんですが、原因は映画のことではなくて『因島の将来のあり方』についてでしたから」とエピソードを明かした。

 菊地監督は「島の端々に湊さんの原作のにおいが残っていました。実体験を作品に反映させていらっしゃるのを実感しました」とオールロケ撮影の意義を強調した。

 この日は木村多江(46)緒形直人(49)とメインキャストが顔をそろえた。