芸能界屈指のサッカー通で知られる小柳ルミ子(65)が11日、都内のフジテレビで行われたワールドカップ・ロシア大会出陣式に出席し、西野朗監督(63)率いる日本代表に「ストロングポイント…分かりません。(ワールドカップで)見せて欲しい」とリクエストした。

 小柳は、観戦試合数が年間2000試合に上るサッカー愛好家で、4月には著書「パスコースがない? じゃあ、つくればいい。ルミ子の勝手にサッカー学」(東京書籍)を出すなど、専門家の道に進みつつある。今回、フジテレビのワールドカップ中継のワールドカップサポーターズに就任。会見の冒頭で“ご意見番”としてワールドカップへの思いを聞かれると「ご意見番なんて、そんな…ただ、1ファンです。死ぬほど好きです。人生の全てです。始まるワクワクと、終わる寂しさと…ロスですよ…始まっちゃったら、終わっちゃうんですから。4年後ですよ! 日本がどこまで勝ち進んで、我々をワクワクさせてくれるか…泣けてきちゃう」と涙した。

 小柳は期待する選手として、MF乾貴士(30)の名を挙げた。17年5月21日にエイバルの一員として敵地カンプ・ノウでのバルセロナ戦で2ゴール決めた(2-4敗戦)ことを引き合いに「乾君は去年、インタビューさせていただいたんですけど、いい子なんですよ。やはり、左からカットインし、ニアにシュート。カンプノウで行われたバルセロナ戦の2ゴールが見たい。ああいうドリブルのスペシャリストいないと…名前は『いぬい』ですけどスペシャリストが『いる』のよ」とジョーク交じりで乾に期待した。

 小柳は国際親善試合スイス戦で、日本代表が0-2と完敗してから一夜明けた9日のブログで

 「日本代表~困ったねェー」

 「なんにも出来なかったね」

 「相変わらず危険エリアで不用意なミス 下手な対応 PK献上」

 「どうやったら点が獲れるか真剣に考えてくれ」(コメントは原文のまま)

などと日本代表を厳しく批判していた。

 ただ、この日の出陣式では「私、ずっと予選から全試合、見てきましたけど選手、監督を批判したり、追い込んじゃいけないと思った。みんなが大好きなサッカーを、伸び伸びとやってくれれば…」と日本代表を全面的に応援する姿勢を強調した。

 質疑応答で「小泉ルミ子さん」と問いかけられ「 1発レッド! 芸名、変えようかな」と苦笑いした小柳だったが、会場に用意された巨大なサッカーボールに「愛してるよ頑張れニッポン」とサインを寄せた。【村上幸将】