EXILE、三代目 J SOUL BROTHERSらEXILE TRIBEが、来年1月28日の東京ドーム公演を皮切りに、全国4大ドームツアー(13公演)を開催することを10日に発表した。

音楽ライブのドーム公演は2月26日にEXILE(京セラドーム大阪)、Perfume(東京ドーム)がそれぞれ当日中止にして以降、11月3日にTHE YELLOW MONKEYが東京ドーム公演を行うまでは、すべて延期・中止されてきた。現時点では、ドームツアー開催を発表したのは、初めてとなる。

LDHは、今年は6年に1度の祭典「LDH PERFECT YEAR 2020」を展開しており、“ライブ祭り”になる予定だった。未発表公演も含めると、その数は実に334公演。メンバーをはじめ、設営スタッフや、警備、アルバイトなどを含めると、年間約10万人がLDHのライブに携わっているといい、改めて新型コロナウイルスによって、音楽イベントだけをとってみても大きな打撃を受けているのだと実感する。

観客数などの詳細は、今後の政府方針も鑑みながら、LDHで3月から独自で結成している感染対策チームとも協議して12月上旬に決定する予定だ。全席電子チケットを導入し、スタッフと観客の接触を避けるほか、マスクやフェースシールドの配布など、十分なコロナ感染対策も講じていくという。NAOTO(37)は「(有観客での)ライブが再開できるのはありがたいことですが、同時に責任が伴ってきます。しっかり安全を確保して、成功させることに意味があると思います。世界的に見ても、モデルケースになるかもしれないという責任感をもって臨みたいです」と“安全第一”を強調した。

誰も予測ができない事態は現在も続いており、予断は許さない。当然、感染リスクも抱えることになる。さらに一般的にドーム公演を行った場合、満員で開催したとしても、ステージセットなどの経費によって、場合によっては赤字になるとも言われており、さらに安全対策を万全にすることによって経費がさらにかかることを鑑みると、採算度外視でやることにもなる。

それでもLDHは「日本を元気に」と、一歩踏み出す決断をし、新しいドーム公演の様式を作り出そうとしている。TAKAHIRO(35)は「僕らの糧になるのは皆さんの笑顔。気持ちの面ではソーシャルディスタンスではない。ステージもいつも通り、しっかりと作って、生のライブならではの迫力を出していきたい」と話した。その力強さに、ツアーの成功を願ってやまない。【大友陽平】