演歌歌手岩佐美咲(26)が13日、都内で、10周年記念コンサートを開催した。

今年は、AKB48初の演歌歌手として12年にソロデビューしてから10年目、16年にAKB48を卒業し演歌歌手に専任してから5年目というメモリアルイヤーだ。

会場にはAKB48時代からの熱心なファンが多数詰めかけ、拍手とペンライトで声援を送った。岩佐は「このような大変な状況の中、足を運んでいただいた方に感謝の気持ちでいっぱいです。そして、今日という日を無事迎えられたことにホッとしています。10周年は1つの節目の年ですので、今日は皆さんに少しでも成長した岩佐美咲を感じていただきたいですし、暗いニュースが多い中、今日この時間だけはすべてを忘れて、笑顔でお帰りいただけるよう1曲1曲心を込めて歌わせていただきます」とあいさつした。

デビュー曲「無人駅」から最新の第9弾シングル「右手と左手のブルース」まで、これまで発売したシングルの表題曲すべてを歌唱した。

また、昭和の名曲カバーとして、テレサ・テン「時の流れに身をまかせ」、山口百恵「イミテイション・ゴールド」、久保田早紀「異邦人」、松田聖子「瑠璃色の地球」や、ギターの弾き語りも披露した。

最後に10周年を振り返る映像を公開。アンコールでは、10月6日発売予定の通算10枚目の新曲「アキラ」をひと足早く初披露した。全23曲のバラエティーに富んだ選曲と10年間の集大成ステージで終始、客席を魅了した。

この10年を振り返って「17歳でデビューした日が昨日のようです。この10年、いろいろな思い出がありますが、その中でも特に『無人駅』でソロデビューした年にデビュー・イベントを千葉の国吉駅で行った光景はいまだに忘れられません。人生の中で一番刺激的で濃密な1年でした。ここ最近、歌う場が減ってきて、改めてエンターテインメントの重要さを再認識しました。歌には人を元気にする力があると感じたので、もっともっとたくさんの方に岩佐美咲の歌を聴いていただけるようになりたいですし、私の歌で元気になってもらえたらうれしい。夢や希望を与えられるような歌手になりたいです」と話した。

この日の公演は、29日から9月4日までStreaming+で配信される。コンサート中に流れたスカイダイビング初体験映像の長編版や、メイキング映像もあるという。