女優片山友希(24)、俳優坂東龍汰(24)が6日、ダブル主演映画「フタリノセカイ」(飯塚花笑監督、来年1月14日公開)の試写会舞台あいさつを都内で行った。

トランスジェンダーの彼、真也と、その彼女ユイの10年間を描いたラブストーリー。片山は「演じるというより、しっかり頭で理解することが大事だと思った。ユイを演じることに責任を感じた」。

坂東は「正直、難しい役だと思った。頭では分かっていても、追いつけない部分があった」。役作りにつて飯塚監督と話し合いながら、ブラジャーをつけて生活する体験もしたという。「夏だったので、ブラジャーの上にTシャツを着て外に出て、電車にも乗りました」。体験を振り返り「そわそわしますし、人目を気にしてしまう。友達と会う時に隠しがちになったり、リアルな体験ができた」と話した。

トランスジェンダーである飯塚監督は、難しい役どころに挑んだ2人の演技を「素晴らしいと思った」と激賞。「終盤になるにつれ、ほとんどNGを出さなくなった。片山さんと坂東君が、ユイと真也として生きてくれた。僕の中ではまだユイと真也が生き続けている」。これを聞いた2人は「うれし恥ずかしです」と照れながら喜んだ。

片山は「知ることの大切さを実感した。こういう愛の形があると知っていただけるとうれしい」。坂東は「究極のラブストーリーだと思った」とそれそれメッセージした。