「小指の想い出」(伊東ゆかり)「四つのお願い」(ちあきなおみ)「なみだ恋」(八代亜紀)など数々のヒット曲で知られる作曲家の鈴木淳(本名・藤田順二郎)さんが9日、都内の自宅で虚血性心不全のため死去した。87歳。

山口県防府市生まれ。12日に親族だけで密葬を行った。喪主は妻で作詞家の悠木圭子(ゆうき・けいこ)さん。後日、しのぶ会を開く予定。

恩師の訃報に八代亜紀(71)がコメントを寄せた。八代は鈴木さんが審査員を務めた日本テレビ系「全日本歌謡選手権」で10週連続勝ち抜きのグランドチャンピオンとなり注目された。その後「なみだ恋」「ともしび」「おんなの夢」など数々のヒット曲を提供してもらった。

「突然の訃報に接し、とても悲しい思いでいっぱいです。鈴木淳先生は私にとって芸能界のお父さんであり、八代亜紀の生みの親です。私の出世作『なみだ恋』から50周年記念曲『明日に生きる愛の歌』まで、言葉では語りつくせないほど沢山の思い出があります。これからも鈴木淳先生の曲を歌い継いでまいります。先生、天国から見守っていてください。ご生前のご厚情に深く感謝するとともに、心よりご冥福をお祈り申し上げます」。