シンガー・ソングライター山下達郎(69)が、TBS安住紳一郎アナウンサー(48)がパーソナリティーを務めるTBSラジオ「安住紳一郎の日曜天国」(日曜午前10時)の12日の放送にゲスト出演した。

2人は「おはようございます」とにこやかにあいさつ。安住アナから「昨日全国ツアーの初日八王子で迎えて。夜9時過ぎに終わったんじゃないですか」と紹介された山下は「はい、そうです。ごはんも食べずに帰ってきて、9時に起きるなんて久しぶりです。安住さんほど忙しくないから大丈夫です」と笑いながら“先制口撃”。安住アナは番組冒頭、交流のある山下の妻の竹内まりやに前日連絡し、山下がラジオ出演のためライブ後に直接自宅に帰ったと聞いたことを明かしており、そこに山下がさっそくツッコんだ形となった。

安住アナは「達郎さんも年金もらってもいいのに、全国ツアー体力持ちますね」と、前日11日にスタートした11月までの全国ツアーを紹介。山下は「前期高齢者ですから。でも例年より楽です。もうちょっと(日程)詰まってましたから。今年は間あけてくれて。年齢を鑑みて」と笑った。

さらに安住アナは、山下のライブ、音へのこだわりをあらためて紹介。「東京ドームや大阪ドームでは絶対やらない。これはもう決めてるんですね」と問いかけると山下は「そうですね。ふふふ。自分が見たいところでやりたいんですよ。東京ドームで見ても豆粒じゃないですか。そうするとビジョンのでっかいやつとか仕掛けで、火噴くとか煙噴くとか、そういうあれじゃないですか。そういうんじゃあまり面白くないな、と。古いんです、考えが」と自虐をまじえながらも、こだわりの音楽観を展開した。

さらに「本当はライブハウスがベストですけど。100人とか」と話し、「パフォーマンスで一番難しいのは1対1なんですよ。僕があなたに1対1が、一番難しい。それができれば1万できます。1万できても100はできませんから。100ができれば4万でもできます」と断言。ホールでのツアーを展開している現状について「1500と2000のお客さんの方がそれだけ説得力がある」と、登場序盤から音楽トークを繰り広げた。