ダウンタウン浜田雅功(59)が自身の司会業の極意や、コンビ結成40周年への思いを語った。MCを務めるTBS系バラエティー「プレバト!!」(木曜午後7時)が放送開始10周年を迎えたことを記念し、このほど同番組収録終わりに10分間限定で取材に応じた。

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「プレバト!!」以外にも多くの番組で司会を務めてきた。その信条について「司会は、言うたらメインじゃない」と切り出し「その人がどういう人やって思ってもらえるようにやらないといけないなと思っています。僕、突っこんでいるだけで別に何もしていませんから。他の番組もそうですけど、そっちの人たちのことをメインに考えていますね」と話した。

浜田がMCの番組は収録時間が短いという話もある。このことを聞かれると「短くないですよ。今日の1本目の俳句(の収録)長かったもん」と笑わせ「よくしゃべる方が来られるとどうしてもそうなります。でも、それをむげには…たまにはやりますけど(笑い)」。こだわっているのは現場の空気感。「編集してできるというものではなくて、現場がやっぱり空気を作ってというのを、僕はそれをやっているので。ここずっと聞いていてもしゃーないなという時はスパッと切りますし、テンポを考えています。(収録が)短いと思わないですね。そんなつもりはないんですけど」と思いを明かした。

松本人志とのコンビ結成40周年の節目でもある。「あっという間やった。そんなにやっていたかなという感じ」としつつ「よく節目で何周年とかってやられるじゃないですか。うち1回もないんですよ。そういうのほんま、シャレっぽくやりたかったですけどね」と本音をのぞかせる場面も。今年も残り約3カ月。過ごし方については「健康で過ごしたいです。あんまり乗らない仕事はやりたくないですね(笑い)」。最後まで周囲を笑わせ続け、あっという間に10分間の取材は終わった。【松尾幸之介】

○…浜田は自身の「絵画」の腕前への自信も語った。「プレバト!!」の才能査定ランキング出演の可能性を聞かれ「僕が何かの作品で出た時は最終回だと思ってください」と笑いつつ「絵は多少自信あるので。みなさんをびっくりさせるためには何とか勉強して色鉛筆ですね」。10年間の一番の思い出には「試行錯誤しての今ですから」と番組企画が揺れ動いていた初期の頃を挙げた。共演者への思いは強いといい「落ちたんや、上がったんやみたいな。それぞれの人に気持ちはありますね。ずっと一緒にやっているので」とした。

◆プレバト!! TBS系のMBS制作で12年10月に「使える芸能人は誰だ!?プレッシャーバトル!!」として誕生。当初は「王様」とされた大物芸能人が「戦士芸能人」を選んでチームを作り、対決する内容だった。13年頃から俳句や水彩画、色鉛筆などのお題で、芸能人の隠れた才能を専門家が査定してランキング形式で発表する内容へと移行。初期から出演する梅沢富美男が俳句で番組史上初の永世名人となり、以降、東国原英夫、フルーツポンチ村上健志も同称号を得た。13日には10周年記念3時間スペシャルを放送予定。