日本民間放送連盟の遠藤龍之介会長(67)が25日、都内で会見した。

民放の見逃し番組の配信をするために設立されたTVerが、独自のコンテンツを制作、オリジナルドラマも制作していることについて「TVerの黎明(れいめい)期は、見逃しをしかけた視聴者に戻ってきてもらうという機能が強かった。だけど現在は、地上波は個人視聴率の時代になった。昔は翌朝に発表される、世帯視聴率が全てだったが今はTVerの再生数がどれだけあるか。ファーストランの地上波の評価を決める指標にもなっている。いろんなことも、TVerの立ち位置も時代の要請によって変わってくる」と話した。

昨年6月に就任したTVerの若生伸子社長は、フジテレビ時代は遠藤会長の直属の部下だった。「芯食った話はしていない。今の民放連会長という立場で会うと、裃(かみしも)の話になってしまうので、1回フランクに話してみたい」と話した。

視聴率については「世帯視聴率が時代に合わなくなってきた。指標にならなくなってきたので、個人視聴率に変わってきた。従来は(放送)翌日の朝9時半にコンテツの勝ち負けが決まった」と話した。