WBCが大きな盛り上がりを見せる中、明日18日から第95回選抜高校野球大会(甲子園)が開幕する。大会に出場する慶応(神奈川)出身で、選手、コーチとしてチームに7年携わったTBS井上貴博アナウンサー(38)がこのほど取材に応じ、「日本人の心をわしづかみにするヌートバー選手の原点である高校野球。そのセンバツ大会が始まります。侍ジャパンに負けない、すがすがしい試合を期待したい」と未来の侍ジャパン候補たちにエールを送った。【佐藤成】

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慶応高は、昔から「エンジョイベースボール」を掲げる。髪形も丸刈りではなく、前衛的な取り組みで知られる。

「練習時間ではどう考えても強豪校に勝てないんですよね。一日中やるってことはできない。だったら短い時間で効率よく、やりたくないことはやめようと。意味がないのはやめよう、省いていこうと。そうすると、本当に選手たちが考えてくれるようになるので、そこを目指していましたけどね」

21日の初戦は昨夏甲子園優勝の仙台育英(宮城)に決まった。

「慶応とやるっていうことで、相手としたら絶対に負けられないと思うんですよね。『チャラチャラしやがって』ってなると思いますし、『慶応ボーイか』っていう。でもだからこそ、俺らは同じ土俵に立つんじゃなくて、『ヘラヘラでもいいじゃん。でもその中で誰よりも泥くさくやろう』ってのはずっと言っていましたね」

その中で掲げていたのは「雨と延長には絶対勝とう」だった。「雨と延長とかに弱そうなヘラヘラしたチャラチャラしたやつらが、泥んこになりながら笑いながら野球やっていたら、不気味」と懐かしんだ。

現在のチームにも同じような部分を感じている。「ぱっとみると野球強そうでもないし、伝統とも違うし。でも外には見せないけど、はいつくばってでも結果を残す芯の強さを、彼らからは感じる」。

甲子園の過密日程や、球数問題、夏の猛暑での開催について議論が巻き起こる。報道番組のキャスターとして「本当に甲子園がいいのかみたいな議論はあるし、それは本当にそうだと思うんです。これだけやることが日本のプロ野球界や、強いてはスポーツ界にとっていいのかどうかっていうのは、僕も本当に時代と変わっていくべきだと思うんです」という問題意識はある。しかし、「でも僕はたぶん甲子園があったからこの人生があるだろうなって思いますね。ちょっと甲子園がなかったら自分の人生どうなってるかわからないです。全く描けないですね、学生時代を」と経験者としての思い入れも強い。

これまでも番組で高校野球を取り上げた経験はある。「母校を取り扱いたい思いはあるか?」と聞くと、「母校はいいんじゃないかな…。止まらなくなるし、別に何かちょっと照れもありますね。あとは何か、公共の電波にそれは、っていう」と笑いながら否定した。

(続く)

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