WBCが大きな盛り上がりを見せる中、明日18日から第95回選抜高校野球大会(甲子園)が開幕する。大会に出場する慶応(神奈川)出身で、選手、コーチとしてチームに7年携わったTBS井上貴博アナウンサー(38)がこのほど取材に応じ、「日本人の心をわしづかみにするヌートバー選手の原点である高校野球。そのセンバツ大会が始まります。侍ジャパンに負けない、すがすがしい試合を期待したい」と未来の侍ジャパン候補たちにエールを送った。【佐藤成】

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改めて甲子園の魅力を聞いた。

「まあやっぱり伝統の重みというのはすごく感じましたね。本当に夢の中にいる感じなんですよ。だから、グラウンドにいる時、その試合中の時っていうのはすごく克明に覚えているんですけど、何か一つの記憶が強すぎて、その時、宿をどこに泊まったとかっていう前後の記憶が抜け落ちる感じなんですよね。グラウンドにいる時間はもう鮮明に覚えているんです。この1試合目は、スタジアムのそこで見守っていたなとか。2試合こうだったなとか。たぶんそっちに偏りすぎてるんでしょうね」

自身にとって甲子園とは、どんな場所なのか。「自分の中でこれ以上の場所というのは…聖地、聖地でもないのかな、やっぱり甲子園というのは代え難い…場所…ですかね。何か比較ができないんですよね。もちろんメジャーリーグのヤンキースタジアムとかも感動しましたけど、やっぱり全然、物が違うというか。甲子園にいく時って、なんか感覚で似ているものは今何かなって思った時に、恩師に会いに行く感じ。すり鉢状になってる感じとか、上からも下からも声援が降ってくる。ああいう感じっていうのは、今でも自分の気持ちを上げたい時とかは、応援歌とか、かけたりしますね。たぎりますね。自分の打席のやつじゃなくてもいいんですけど、うちの慶応がずっと使っているものがあるんですよ。応援のやつが。時々聞きますね。仕事のときとか、自分の気持ちが落ちているときとか。当時のVTRとかって、やっぱり時々見ますね。本当に利害関係なく、何かあんなに全てをかけてる瞬間って本当にあまりないので。それを見てるだけで背中を押される感じはありますね」

最後に母校にエールを送った。

「良くも悪くもたぶん注目されますし、プレッシャーも大きいと思うんですけど、周りは周り、自分たちは自分たちと思って、とにかく今までやってきたことをそのまま出してほしいですね。なんか難しいですが、たぶん彼らは今、(野球が)人生の全てぐらいになっていると思うんですけど、長い人生考えると、さほどだよって言ってあげたいし、当時の自分がそうだったんで。でもだからこそ、あんまり勝つことから逆算しなくても、結果は結果なので自分たちがやりたい野球を甲子園で披露するっていう、それをぜひ見せてもらいたいなと思いますね。勝ちにこだわるのは大事だと思うんですけど、『ちょっと違うところでやってるんだ、彼らは』っていう姿が好きなんですよね、どこか。勝つために勝つためにってやるとどうしても硬くなるし、やれることが限られると思うので、本当に自由にのびのび甲子園で遊んできてほしいなと思いますね」

優しいまなざしでそう語った。(終わり)

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