日本テレビは27日、都内の同局で定例社長会見を行い、野球日本代表、侍ジャパン優勝で幕を閉じたWBCについて触れた。

日本テレビの石澤顕社長は「みなさん熱くなって応援したと思いますけど、我々も一個人として、素晴らしいチーム、個人の集まりだなと思って見ていました」と語った。少年野球チームへの体験希望者が増えたことなどにも触れ「私の孫もバットとボールを買ってキャッチボールをしていたり。見たことのない社会現象が起きているのかもしれない。国民的スポーツのひとつである野球人口が増えたり、裾野が広がっていくことに期待したいし、それを中継とかでできたらなと思います」と語った。

WBCは主にTBSとテレビ朝日が中継し、日テレは日本戦を中継しなかった。会見では、軒並み全試合が高視聴率をマークしたことが響き、13年度から9年連続で続いていた個人視聴率3冠獲得を逃す見込みとなったことも明かした。

編成担当の福田博之常務は「本当に日本の完全優勝という完璧な形でということだったので、中継番組のみならずニュース系情報番組、関連枠含めて広い意味で高視聴率となった。それによって年度の視聴率の3冠を落としていますし、新年度は大きなビハインドを背負って追いかける立場でスタートすることになります」とこの春の改編、中継予定のラグビーとバスケットボールW杯などでの巻き返しを誓った。